人間を軸とした経営

人間中心の経営が行われなければなりません。人間中心の経営には、職員をマクロでみるのではなく、一人ひとりに光を当ててみる、という思いが隠されています。人間中心の経営には人、時間、情報、モノ、カネという経営資源そのもののうち、人を軸に組織を運営することを人間中心の経営といいます。人が中心で医療は行われるのは当たり前、労働集約型知的産業なのだから…。という議論ではなく、より深く人に関与しながら、本人の動機を喚起する考え方をいいます。昔は動機付けという考え方で、なんとなく他律的に聞こえる思いがありましたが、最近はエンゲージメントという概念がはやりです。「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」をエンゲージメントというようですが、そのためには何が必要かということが議論されなければなりません。パーパスという考え方も出てきており、目的をもう一度明らかにしよう。それぞれが、「自分ならどうするか。自分なりに考えを逡巡させた結果個人の目標に行き着く」という結論。「周りからなんと言われようとも情熱を持って取り組むファーストペンギンになる」。「皆がそれを認識し、ファーストペンギンを支えるフォロワーが揃えば、そこから目的をベースにした行動が生まれる」という捉え方をしています。しかし、これも優れた個人がいなければなりません。もっといえば皆がそういった自発的能動的な人でなければならないなど、一般化できない環境がなければバーパスという考え方は徹底しないと思います。なので、一人ひとりのニーズと組織として必要な動機を一致させるコミットメント(約束)を基礎とした人間中心の経営が必要だと理解しています。

コミットメントがキーワードであり、そこに誘導するために本人のニーズと組織の目標を提示し、そこを合致させる上司の取り組みが必要です。そこには依頼と受容があります。これは君しかできないという領域を捜し、伸ばし、そこを捉えて組織のなかでチームでの活動を誘導するという発想です。「コミットメントによる人間中心の経営」について、これから体系化していきたいと考えています。